3月27日、元ドイツ緑の党の共同代表で、現在は欧州議会・緑の党副代表のラインハルト・ビュティコファー欧州議会議員が、第2回「希少素材(レア・アース)等に関するEU、アメリカ、日本の3カ国会議」参加のために来日。みどりの未来の事務所で懇談と懇親の会を持ちました。

ビュティコファーさんからは、緑の党の候補者や共同代表の選出方法や、最新の海賊党への支持層と緑の党との関係の分析や見解など、適切なデータを示しながら、私たちの「緑の党」結成にむけてとても参考になるお話を伺うことができました。
以下、主な内容をご紹介します。
・共同代表は連邦レベルでは2人、州と自治体レベルでは1人のところもある。
・複数の共同代表はまず女性を1人選出し、もう1人は性別に関係なく選出する。
・党費は収入の1%。自己申告で、減額制度もある。
・国会議員と州議会議員の党費は収入の19%。子どもの数が多い場合などの例外もある。
・得票数に応じた助成金がある。0.5%以上得票した政党には1票あたり0.85ユーロが助成される。
・選挙は比例代表制。小選挙区で1位の候補者が確定し、次に比例名簿の上位から確定する。
・自治体選挙は地域によって異なる。
定数40名に対し、一人40票投票できる地域もあり
3票をどの政党の候補者にも投票してよく、1人に3票投票してもよいという地域もある。
・海賊党は、緑の党だけでなくすべての政党から票を奪っているが、それ以上に、これまで棄権していた人からの得票が多く、投票率があがっている。
・ビジョンと政策は何もない。ただ「インターネット世代」だというアイデンティティを打ち出すことで若い人から得票している。海賊党が数年先にも、今の勢いを維持しているかどうかはなんとも言えない。
・緑の党は、高学歴・高所得の党員が多いと言われているし、事実そうである。
・しかし、政党への「どんな政策を期待するか」というアンケート調査の結果では、「格差と貧困の解消」と答えた人は、保守党支持者ではほとんどなく、社民党で支持者でも20%程度だが、緑の党支持者では50%にものぼる。
・緑の党への支持者は高学歴・高所得の人が多いが、最も「格差と貧困の解消」を求めている人たちである。
