以下、出馬記者会見の資料です。
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未来へつなぐ
〜信頼のまち 安心・元気なあまがさき
政治にまったく縁のなかった私の原体験は、学生時代に経験した阪神・淡路大震災でのボランティア活動でした。助け合い、分かち合う力が私たちの中に確かに息づいていること。私たちが主体的に動くことで状況を変えていく自治の大切さ。遠い中央政府で決定される被災者支援に現場の声がなかなか届かないもどかしさ。さまざまな経験と学びがありました。
被災者支援の現場で尼崎市議と出会った15年前、私と尼崎市政との関わりがはじまりました。
その後、証券会社勤務を経て、白井さんの市長選挙の事務局スタッフ、そして自分自身も県議会に送っていただき、活動をしてきました。
9月15日、白井市長が公式に不出馬を表明されました。続投を説得してきた者の一人として、残念な思いでいっぱいです。
白井市長は、クリーンで、財政問題や課題を先送りしない、逃げずに市民と対話するという政治姿勢を貫いてきました。尼崎市の財政状況はなお厳しく、私たち自身の、そして子どもたちの未来のために、改革を後戻りさせることは絶対にできません。
誰かが受け継がなければならない。その強い思いから、私は尼崎市長選挙への出馬を決意しました。
私なりのやり方で、白井市政の成果をさらに進め、残された課題に取り組み、尼崎市のさらなるバージョンアップ(進化)を目指します。
「信頼のまち、安心・元気なあまがさき」「市民自治のまち、あまがさき」という目指すべきゴールを共有しつつ、山道を登っていきたいと思います。ゴールとそこへ向かう道のりを「ビジョン−戦略−仕組み」という3つの段階に整理し、「新しい豊かさ」「新しい公共」「新しい仕組み」というキーワードで政策を作りあげていきます。
ゴール(目的)へ向かうルート(手段)は一つではありません。限られた財源の中だからこそ、目的を達成するための手段は、市民と徹底的に議論します。決定の最終責任は市長にあります。しかし、早い段階で、複数案を提示するなどの工夫を含め、市民のご意見・アイディアを集め決定をしていきます。
成熟社会にふさわしい豊かさの再構築、仕組みの改革をさらに進めます。国や県に対しても、現場からの意見を伝え、制度改革を働きかけます。それらの取り組みを通じて、相互理解と信頼にもとづく、安心・元気なあまがさきを作りあげます。
これからの市政のキーワードは「つなぐ」だと思っています。市民と市民をつなぐ。行政と市民をつなぐ。そして改革を未来へつなぐ。私たちの挑戦は、さらに続きます。
2010.9.21 いなむら和美
変われる強さ、変わらぬ挑戦
未来へつなぐ 3つのチャレンジ
チャレンジ@ 新しい豊かさ
成長戦略から成熟戦略へ
地域の中でヒト・モノ・カネをまわす/孤立から自立〜「排除しない福祉」/ワークライフバランスと子育て応援/ヘルスアップ事業など、対処から予防へ/エコ先進市〜バス・自転車・徒歩で暮らせるまちづくり/生活保護・国民健康保険をはじめ、社会保障制度・分権改革を国・県に提言 など
チャレンジA 新しい公共
税金は市民のお金、
市民が決める・市民が使う
事業サイクルの徹底〜予算の編成過程を公開→事業の全体像を情報共有(事務事業評価でフルコストを把握)→事業仕分けを実施/行政に都合のいい民営化ではなく、市民のものさしで民営化(提案型協働事業制度)/NPOなど市民活動の基盤整備/常設型住民投票条例を議会に提案/身近な公共事業は公募と公開審査で優先順位を決定(公募型公共事業制度)/シチズンシップ教育の推進 など
チャレンジB 新しい仕組み
改革のカギ〜仕組みと意識を変える
節減された経費の一部を新規・拡充事業に再配分(予算インセンティブ制度)/給与・昇格・育成など市役所職員の人事制度の包括的見直し/重要施策は複数案提示/市長直属の政策室(仮)を設置/横断的仕組みで、タテ割行政打破/公的施設の戦略的一元管理(ファシリティマネジメント)/単年度主義から将来を見通した財政運営へ/労働組合交渉の公開 など