報告:松本なみほ、(みどりの未来運営委員・GENNAPメンバー)
日本初の原発輸出、台湾の第四原発が建設されている貢寮(コンリャオ)。その貢寮にてノーニュークスコンサートとヒューマンチェーンアクションが行なわれるということで、みどりの未来の一員、GENNAPの一員として参加してきました。当初は観客としてのコンサート参加を想定していましたが、
コンサート主催者側からの暖かいご配慮をいただき、なんと!コンサートで一曲歌わせていただくことに・・・
せっかくのチャンスだし、意を決して、第四原発阻止に長年取り組んできたノーニュークスアジアフォーラムのテーマソング「ノーニュークス イン アジア」を歌わせていただくことにしました。
コンサートは8月29日でしたが、28日から貢寮の民宿「一間屋」に前泊しました。
流木を集めてのアートな雰囲気が漂う宿、オーナーに聞けば「大好きな貢寮の自然を守りたいという思いから4年前に始めた」とのこと。敷地内で有機米やバナナ、野菜なども栽培しています。オーナーはもちろん第四原発にも反対で、日頃から反原発運動に様々な支援をされています。コンサートのスタッフ十数人もここに前泊し、夜遅くまで翌日のコンサートとヒューマンチェーンアクションの打ち合わせをしていました。
29日、聞いたことのない鳥たちの声で目が覚め、うれしくなって散歩に出かけました。
宿から3分ほど山を下ると、にぎやかにさえずる鳥の声や虫の音をBGMに波打ち寄せる海岸が見えます。思わず深呼吸をしたくなる光景・・・ところが、対岸には場違いにそびえる第四原発があります。
「人はどうして、はてない夢を追いかけて走ってゆくの?変わらぬ美しいものたちが、このときにも壊されてゆくよ」というコンサートでの歌詞そのままの思いがしました。
コンサートは午後13:00過ぎから始まり、数百人が訪れていました。台北からやってきたであろう若者の姿が目立ちました。
演奏される曲は実に様々、放送禁止用語を連発するパンクロックから、伝統的な台湾歌謡風まで、個性的な反核バンドが十組近く出演していました。また、会場には自分の思いを布に描くバナーコーナー、環境団体や反核団体が出展するブースなどがありました。
コンサート前半が終了し、第四原発の周りでのヒューマンチェーンアクションを展開しました。
コンサートには来ていなかったやや高齢の貢寮の住民の方もこのヒューマンチェーンにはかけつけていたようでした。
バナーやプラカードを手に、皆がつながりました。
私も左手には日本のみなさんが書いてくださったバナーを持ち、右手は台北からかけつけたという男性と手をつなぎました。その方はシュプレヒコールの発音をゆっくりと教えてくださり、私もいっしょにコールすることができました。
その男性から教えてもらったことですが、台湾語で「第四原発」と「和式」はほとんど同じ「(グ)ハン スー」という発音だそうです。「ストップ!第四原発!」と叫び続ける台湾の人たちの声が「ストップ!日本!」も意味しているのかと思うと、日本人としてなんとしてもこの第四原発を止める力になりたい!と強く思いました。
皆で手をつないでのシュプレヒコールを終えた後、バナーを第四原発の正門付近のフェンスにくくりつけました。(次の日現場に行ってみるとバナー類はすべて撤去されていましたが)
同時に激しい雨が降り始め、アクション参加者はプラカードを傘替わりにしたり、傘をシェアしたりしながらコンサート会場に戻りました。雨が降り出す前にアクションが終わってよかったね〜。などと話していると、誰かが空にかかった虹に気づいて皆に知らせました。皆口々に「これは第四原発が止まるということの前兆だといいね」と言い合っていました。
【情報/資料/写真/映像】
■ノーニュークスコンサート&ヒューマンチェーンの主催者WEBサイト
http://taiwannonuke.blogspot.com/
■反核的昨日今日明日,與孩子的未來
(日本から持って行ったバナーの写真が大きく映っています:台湾語)
http://www.taiwangoodlife.org/story/20100909/2559
■2010NONUKES:諾努客行動影像走廊
(コンサートとヒューマンチェーンアクションの写真と文:台湾語)
http://www.taiwangoodlife.org/node/2568
■2010,諾努客行動,人鏈大集結。
(youtube 映像:ヒューマンチェーンアクションの模様)
http://www.youtube.com/watch?v=AK0Fw7-QDlM&feature=player_embedded
■GENNAPステイトメント(英文)
http://nonukesasiapacific.blogspot.com/2010/08/asia-pacific-greens-oppose-gong-liao_26.html
■グローバル・ヤング・グリーンズ ステイトメント(英文)
http://nonukesasiapacific.blogspot.com/2010/08/statement-from-2nd-congress-of-global.html
■台北タイムス記事(英文)
http://60.248.100.112/News/taiwan/archives/2010/08/30/2003481669
以下 台北タイムスの原文と日本語訳
(中山さん、山田さん、日本語訳へご協力ありがとうございました!)
Protestors throng nuclear plant
原発前で抗議集会
NIGHTMARE SCENARIO: Anti-nuclear protesters blocked the main gate of the facility, while one questioned the wisdom of putting nuclear plants where earthquakes strike
悪夢のシナリオ:地震発生地への原発設置に疑問を呈し、反核抗議集会参加者が第四原発施設の正門前を封鎖。
By Loa Iok-sin
STAFF REPORTER
Monday, Aug 30, 2010, Page 2
記者:Loa Iok-sin
2010年8月30日(月) 2ページ
Holding hands to form a human chain while chanting slogans, several hundred anti-nuclear power activists yesterday blocked off the main entrance to the Fourth Nuclear Power Plant in Taipei County’s Gongliao Township (貢寮), calling on the government to halt the plan to fill the reactors with uranium fuel in December and to stop using nuclear energy. “No to uranium filling!” “No to restoration of nuclear power!” Hundreds of activists — Gongliao residents and non-residents alike — shouted as they formed a human chain in front of the plant.
数百人の反原発活動家たちが手をつないで人間の鎖を作り、スローガンを唱えながら台北郡、貢寮(コンリャオ)の第四原発の正面玄関前を封鎖した。台湾政府に対して、12月に予定されているウラン燃料棒挿入の中止と原子力エネルギー使用を止めるよう要求しての行動である。「燃料棒挿入をやめろ!」「原子力ルネサンスをやめよ!」と叫びながら、数百人の活動家(コンリャオ住民と外部参加者)は原発の前に人間の鎖をつくった。
Behind them was the half-closed gate heavily guarded by police.
活動家たち後ろには、警察官によって厳重にガードされ、半分閉ざされた門があった。
Many employees trying to go in or out of the power plant were forced to use other entrances.
原発に出入りする多くの従業員は別の入り口を使わざるを得なかった。
Despite the occurrence of at least five incidents — some that could have triggered serious disasters if there had been uranium fuel inside the reactors — at the Fourth Nuclear Power Plant since test operations started in March, the government and Taiwan Power Co (Taipower) are set to begin uranium-filled test operations in December and start commercial operation in October next year.
3月から試運転が開始されて以降、第四原発では少なくとも5回の事故が起こったにもかかわらず― 一部の事故は、原子炉内にウラン燃料が入れられていたら、重大な災害を引き起こした可能性がある。―台湾政府と台湾電力は12月にウラン燃料棒を原子炉へ挿入しての試運転開始と来年10月の営業運転開始を予定している。
Before demonstrators headed to block the entrance of the plant, they held a concert featuring several independent bands and opponents of nuclear energy in the square of the main temple in Aodi Village (澳底) not far from the power plant.
原発入口の封鎖に向かう前、行動参加者たちは原発から遠くない澳底の寺で、独立系の数組のバンドと原子力エネルギーに反対する人々によるコンサートを開催した。
Although the organizers originally planned to march from the temple to the power plant after the concert, they later asked participants to “take a walk” to the power plant as police officers at the scene warned that an unauthorized march would be in violation of the Assembly and Parade Act (集會遊行法).
当初主催者はコンサート終了後に寺から原発までの行進を予定していたが、後に第四原発までの「散歩」をコンサート参加者に呼びかけた。現場の警察官が「届出をしていない行進は『集會遊行法』に違反する」と警告したためだ。
“When we asked Taipower about the incidents — most of which were unknown to the public until exposed by the media later — they said everything was under control and those were ‘normal’ occurrences,” Taiwan Environmental Protection Union secretary-general Lee Cho-han (李卓翰) told demonstrators.
「私たちが台湾電力に事故について質問したとき―メディアによって暴露されるまで、これら事故の殆どを一般市民は知らなかった―台湾電力は全てが制御されていたし‘通常’の出来事だと言っていたんです。」と台湾環境保護連盟の事務局長Lee Cho-han (李卓翰)は抗議運動参加者に語っていた。
“I wonder if they will tell us everything is ‘normal’ when the nuclear power plant explodes?” he said.
「台湾電力は原発が爆発しても、全て‘異常なし’と言うのではないでしょうか?」と彼は続けた。
Taiwan Homemakers’ Union chairwoman Chen Man-li (陳曼麗) said: “More people started to support nuclear energy, saying it produces less carbon dioxide as global warming becomes a hot issue. While that’s true, I must remind everyone that nuclear energy is something that can cause immense destruction when something goes wrong,” he said.
台湾住宅建設労働者組合の議長Chen Man-li (陳曼麗)は、「地球温暖化について盛んに論じられるようになって、原発は二酸化炭素排出が少ないということで、多くの人が原子力エネルギーを支持し始めています。もしそれが本当だとしても、原子力エネルギーは何かの不具合で大惨事につながるということを、私は皆に指摘しなければなりません。」と述べている。
Members from foreign organizations such as Greens Japan and Green Energy No Nukes in Asia Pacific also came to show support.
「みどりの未来」とGENNAP(Green Energy No Nukes in Asia Pacific)など外国の団体のメンバーも支援に訪れた。
Noting that Taiwan and Japan have both experienced earthquakes that killed thousands of people, Greens Japan member Matsumoto Namiho said: “I cannot imagine how horrible it would be if a massive earthquake hit a nuclear power plant?”
台湾と日本は何千人もの犠牲者を出した大地震を何回も経験していることを指摘しながら、「みどりの未来」の松本なみほ(Matsumoto Namiho)は「もし巨大地震が原発を襲ったら、どんな恐ろしいことになるのか?想像がつかない。」と語った。
“While we can’t stop earthquakes, we can stop nuclear power plants,” she added.
「私たちは地震を止めることはできない。でも原発を止めることはできるんです。」と彼女は加えた。
The blockade ended peacefully nearly an hour later when rain suddenly started to pour, sending both demonstrators and police running for cover.
封鎖は一時間ほどでは平和的に終わった。終了時に突然強い雨が降り出し、抗議運動参加者と警察官は皆、それを避けて走りだした。
2010年09月09日
【GENNAP】〜台湾でのアクションに参加〜
posted by みどりの未来 at 05:36
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