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2010年09月08日

【報告】8.27みどりの未来大討論会in静岡「どうする?!みどりの政治〜参議院選挙を受けて」

  
 団体としては不参加に終わった2010参議院選挙を分析し、その結果を受けたみどりの政治の将来を静岡で議論した。

 まず、各会員の活動として、個人的に他党の選対に参加したり、候補者と有権者の触れ合い活動をするといった事例が報告された。
 続いて、参議院選挙の結果分析とみどりの展望を宮部運営委員より報告。
 結果を分析すると、民主への熱気がさめ、自民党への回帰もなかった。離れた票の一部はみんなの党へ動いたが、「政治に関心のある迷える層」が増大していった。また、有権者の関心が「経済的に豊かだが格差が大きい国」と「豊かさはさほどでもないが格差の小さい国」のうち後者が増えてきているという調査結果。これらを総合的に分析するとみどりの可能性は高まっているとした。
 これに対して「世界的にもみどりの主張内容が保守政党でも取り入れられている中、みどりの訴えが難しくなっているのでは。日本にない社会民主主義の可能性が大きいのでは」という反論もあった。
 また、2013年に向けて具体的な活動の必要性が議論され、「統一地方選挙などで仲間を増やす」「各地域が候補者を必ず出す」といった話になった。他にも会場アンケートを通じてさまざまな「2013年に向けてのアイディア」が語られ、書き出されて参加者全員が共有した。
 他に世界のみどりとのつながりについても報告された。
 8月開催されたグローバルグリーンユースに参加した会員の松野下さんと村松さんからは、世界の若いみどりメンバーがドイツに集まり、様々な討議を行った状況が写真とともに報告された。日本からも台湾会議に引き続いて原発関係の決議を提案して可決。また運営委員にも村松さんが選出されたとのこと。
 同じく8月にフランスで開催された世界みどりの研修会に発表者として参加した足立さん。コロンビア大統領選で善戦した事例など各国の成功例に比べて、現職落選/当選後議員の離脱など苦難の歴史を持つ日本の報告は盛り上がりに欠けたそう。
 しかし、「現在一番元気なフランス緑も1830年発足から苦難の歴史だったという本を読むと日本もまだまだ」とした上での議論ともあわせ、「ちゃんとこだわり続け、原理原則を曲げないことが大切では」と語った。
 15名程度のこじんまりした会合となったが、情勢分析や政治議論を通じて政治グループである自分たちの目標設定に役立ったといえる。
 さて、個人的には「世界と地域から中央政府を変える」というコンセプトが必要ではないかと思う。
 世界的には活動の共有や国際会議の誘致やゲスト招致。地域では首長どりまで含めた地方政治での実践と、中央政府への制度改善の働きかけ。こうした実績の積み上げをもとに2013年を迎えることが必要ではないかと思われる。
(運営委員 井奥雅樹)


 
posted by みどりの未来 at 19:34 | イベント情報
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